琥珀のとき

その 先 行けば
後悔もすると
知っていたはずの
あのくちづけ

さみしいと泣いて
ありふれる恋を
きっと深爪は
咎めていた

向かいの席は
誰のもの?
誰も今夜は
教えてはくれない

まだ 夢 見ても
構わないですか

幸せはふいに
透明な器
だってはじめから
そこにはない

夕闇の空は
どこで見る?
どこで見ようと
あなたはいないのに

向かいの席は
誰のもの?
誰も答えを
教えてはくれない

まだ 夢 見ても
構わないですか
×