優しさの街角

年老いた痩せ犬が
俺を見つめてる
優しさって何だろう
わからずにいたのさ
雨の中 泣きながら
駆け出して行った
小さな背中を
ひきとめもしなかった
何かたいせつなものを
失くしたような そんな気がして
夢中で追いかけていたよ
おまえの名前をさけんでいたよ

出逢った頃は何故か
胸がときめいて
優しさに埋もれて
時間など忘れた
髪濡らし 街角で
一人さまよう
おまえを見た時
全てを想い出した
何かたいせつなものを
わかりかけたような そんな気がして
夢中で走っていたのさ
震える身体を抱きしめた

何かたいせつなものを
わかりかけたような そんな気がして
夢中で走っていたのさ
震える身体を抱きしめた
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