アイスココア

分厚い手袋と良さげなマフラーの中の
手と首元が少し汗ばむ
そう君と歩く時だけは
手取り合って愛し合って
それなりにしてきたはずなのに
今日だけはやっぱ慣れないや

まだ恋の尊さを教えてくれる君の為に
連日練った1日のプラン
不安で身体が震える

季節外れのアイスココアが
僕の動揺を君に知らせる
汗を拭った手とカップ持つ手が
震えては空回り
泳ぐ目線がどこ向いても
無数の雪は輝いてる
未来の二人 そうあれますように

分厚い手袋と蒸れきったマフラーは
もうカバンの中に閉まっておく
体温を直接届けたくて
君の手取ってエスコートして
目当ての場所 いよいよこの時が
運命に覚悟を決めたんだ

まだ恋をしたいと思わせてくれる君の為に
用意したプレゼント
それと永遠を約束の言葉

瞬間の声かき消す街が
二人の門出彩るように
もう一度聞き返すわるい君に
今度こそは負けずに

強く想い伝えたんだ
白い吐息にのせて
ひと時だけ暖まった気がした

かじかんだ手の君をぎゅっと抱きしめ
耳元で誓った 幸せになろうね
なんてとっくに幸せだよ

汗拭うのに震えてた手が
今は泣き出した君の涙を拭った
震えててもいい 僕も自然と涙が溢れた
雪もいつか溶けて無くなるのが切なく思えた
この涙は溶かさないように
心にずっと。
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