水無月の雨

水無月(みなづき)六月 降る雨に
私の女が 泣きじゃくる
ねんねんころりよ みれん虫
一里歩いて 二里もどる
あなたの心よ ふる里よ

女がひとりで 飲む背中
哀れでしょうか 他人目(ひとめ)には
ゆらゆら酔うたび 舟を出し
あなたに夢路で たどり着く
逢えない人ほど 恋しくて

今ごろ一緒の 筈でした
あなたと暮らせる 筈でした
ねんねんころりよ 恋の雨
おまえの涙を 眠らせて
想い出忘れの 酒になる
今夜もひとりの 酒になる
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