荒涼

鉄道沿いの海岸線に
よせくる流水 光のいかだ
風が泣いてる 入れておくれと
古びた列車の窓の隙間で

いくどこの景色に
会いに来たでしょうか
何も言わずに
たたずんでみたくて

春の便りはその名ばかりで
薄ずみ色したさい果ての海
私の捨てた哀しい恋よ
遠くへ遠くへ流れていって
遥かなロシアのしんきろうへと
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