どうせ死ぬ

陽は沈み また昇る 容赦無く陽が照らす
大切なものなんて大概 無くしてから気づくもんだ
希望なんて明日には 絶望へと姿を変え
腐っていくその有り様にも容赦無く陽が照らす

後悔なんて山ほどあって 感動なんてしなくなって
別にいつ死んでもいいやって そうずっと思っていた

裏切りが怖くて人に心を開けなかった
歪んでいく自分をリアルに感じながら、
張り巡らせた予防線が今の俺を形作った
見返りなんて求め出したらキリがねえ
願うことを今此処で辞めたとしても

どうせ死ぬ

一度だけ生まれ 一度だけ死ぬ
どうでもいい話だって どうせ死ぬんだからって
積み上げた後悔の中 生きることから逃げ続けた

友達や家族や そしてこの歌を聴く君には
あと何度会えるのか
終わりがあるのにどうして
人は生きようとするのか 教えて

充実も不満も ともすれば背中合わせ
常に恋をしていても 幸せになれない子もいて
存在 心の場所 全部相手に委ねちまって
自らを嫌い続け コンプレックスの海へ

下を見てりゃ楽になって
周り見れば焦りだして
気づけば他人の幸せさえも そうきっと妬んでいた
殺してしまった、沢山の未来へ

僕の悲しみと 君の悲しみ
どちらが辛いかなんて 比べられるものじゃ無いよな
綺麗事じゃなく 君が与えてくれたものを大切にしたいんだ
素直になることや 弱さを見せることは どうしてこんなにも難しい
自分の行先も もう無理なんじゃないかって 本当は怖いんだ

誰だって怖いんだ
奪ったって 与えたって
上り詰めたって 諦めたって
勝ったって 負けたって
等しく終わりが来る

しかし、その終わりだけを想像するな
数値化される世界でも いいねの数とお前の価値は決して比例しない
涙の分だけ強くなれるなんてこれっぽちも思っちゃいないが
それでも涙を流す美しさを知っている
どうせ死ぬなら 正しく死ね

一度だけ生まれ 一度だけ死ぬ
どうでもいい話だって どうせ死ぬんだからって
積み上げた後悔の中 生きることから逃げ続けた

友達や家族や そしてこの歌を聴く君には
あと何度会えるのか
終わりがあるからこそ、
まだここで終わらせられない そうだろ

愛が憎しみに変わるのならば、絶望と希望だって隣同士
目先のものには 実は価値なんてないのかもしれない
死んじまった親父、生きていたかったあの子、
大事なのは 俺やお前が死ぬその瞬間に何を思うか
もうこれ以上、未来を殺したくねえ
報われないことの方が多い、だからこそ
生きて生きて、生きろ

大丈夫、どうせ死ぬから
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