ないものねだり

泥まみれの時間をくれ
魂を紐解きたい
気づけばまた行き遅れて

向こう見ず 道外れ
なんて言い訳しても意味ないよ
昨日にさえまだお別れを
言えずにいる

私生活は怠惰で
掃き溜めの桃源郷
また同じよう
複写機の上で
安定はいらないこともないけど
アウトローな無頼漢って憧れ
篝火めいた
何かがこの身に欲しいよ

ねぇ君のように
愚かなぐらいに
眩しく光っていられたら
もうこんな思いはしなくなるの?
ないものねだり
罪なき今日に
揺れる桔梗に
紛れもない感情を
嗚呼、いつまで投げかけるだろう
また行き止まり

思い出せ夕暮れが
ただただ惜しかった日を
傷ついてやさしさ一つ
手にした日を

僕はまだ未熟で
世間のお眼鏡にゃ適わねぇ
分不相応な果実は
皮肉なほど甘かった

ねぇ君のように
愚かなぐらいに
眩しく光っていられたら
もうこんな思いはしなくなるの?
ないものねだり
罪なき今日に
揺れる桔梗に
紛れもない感情を

もう僕の手に
握られている
灯は君の心を
溶かしてしまうこともできるのかな
孤独の今日に
唄う桔梗に
譲れはしない真実を
いつまでも投げかけてやる
また行き止まり
また明日
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