居酒屋 雪国

酒はひと肌 情けで温(ぬく)め
つまみはタラコの 板わさばさみ
居酒屋 雪国は
おふくろ酒場だョー
モンペ姿に 訛(なま)りが沁(し)みて
今夜も故郷(こきょう)の 夢をみる

春の四月に 雪ふる故郷
夢さえしばれる 涙も凍る
居酒屋 雪国は
想い出酒場だョー
苦(にが)いお酒も 涙も知った
昔がせつなく 浮かぶのさ

煙(けむり)焼けした 天井の柱
頑固なおやじの 姿に見える
居酒屋 雪国は
夢みる 酒場だョー
故里(くに)を出る時 抱いてた意地が
ホッケの開きに よみがえる
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