海のレストラン

オレンジジュースが飲みたくなって
ひとりで訪ねた海のレストラン
波はガラスの向こう 白く吠える
いつかあなたはここで ひき潮みつめ
二人の恋に似てると言った

オレンジジュースのコップのふちに
夕陽がゆっくり沈んでゆくわ
瞳閉じれば遠い夏の響き
あの日座った椅子が涙に揺れて
忘れた愛がよみがえるのよ

オレンジジュースに映るハイウェイ
あなたのバイクが見える気がして
めぐる季節を待って私泣いた
電話番号書いた くしゃくしゃの紙
とけた氷が春を知らせる
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