狼は死なず

垂れこめた雲を見上げ 吹く風にひとり想う
オレの生きて行くこの道は なんて遠いのか
陽が沈む地平線を 越えてゆく影を追えば
オレに似てる旅人ひとり 肩落とし消えて行く

貴女を愛するたびに いつも傷つけて来たよね
自分勝手な このオレだから 一人が似合いさ
殴りあい息をきらし 憎しみに勝ってみても
胸をよぎる 空しさはなぜ やりきれず苦いのか

争って奪いあって 欲望のとりこになる
人と人が生きていくことは なんて辛いのか
目を閉じて風を聴けば オレを呼ぶ声がなびく
殴るまいと誓ったはずの このコブシ握るのさ
誰かが哀しむのなら そうさオレだけでいいのさ
やさしいひとよ 愛する友よ 笑顔で暮らせよ
いつの日か風の歌に 倒れたと耳にしたら
バカなヤツと 憐れむような 花束を投げてくれ

貴女を愛するたびに いつも傷つけて来たよね
自分勝手な このオレだから 一人が似合いさ
殴りあい息をきらし 憎しみに勝ってみても
胸をよぎる 空しさはなぜ やりきれず苦いのか
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