花笑み

校庭を眺める昼下がり
君は一人で歩いていた
始まりの季節に僕らはいる
新しい景色の中へ
飛び込んでいく

青い風の吹く坂を
駆け上がり町を見下ろす
海は空を写して
水面の光が揺れる

校舎裏のロマンスは
僕にはまだ早いみたいだ
線を一つ引いては
離れる事も出来ず

他愛ない話
いつまでもしたい
響くことの無い
このメロディ

色付いた木々が
僕を包み込んで
視界が染まる

放課後いつもの教室にいる
気まぐれな君を待ってる
窓には雪のような
花が舞う

躓いて生き急いでいつも
遠回りをしていたんだ
夕焼けが二人を照らしている
切ない想いを僕はまだ抱えたまま

憂鬱な週末を飲み込んで夜が更ける
通知を待つ手は寂しく君を求め

浮かれては落ち込んでを
繰り返してキリがないんだ
黒板の落書きに
夢を描き足してみる

積み重ねた日々
曖昧なままで
壊れないように過ごしていた

纏まらないけど
間違えないように
言葉を探す

背伸びをして星に手を伸ばす
下を向いてばかりだった
僕を変えてくれたね

放課後いつもの教室にいる
気まぐれな君を待ってる
窓には雪のような
花が舞う

躓いて生き急いでいつも
遠回りをしていたんだ
夕焼けが二人を照らしている
切ない想いを僕は今
伝えたいんだ
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