燃ゆる想い

一日あわねば 千日の
燃ゆる想いの 胸の火よ
さだめに抗(あらが)う 恋ゆえに
こゝろ細れど 身は焦がれ
あゝ 爪の先まで 火照ります…

ひと夜の逢瀬が 生きがいの
かたい契りの 紅い糸
どんなにたしかな 結びめも
泣けば千切れる 紙の糸
あゝ 未練ばかりが あとをひく…

つれない仕草が なおさらに
燃ゆる想いを つのらせる
夢路に誘(いざな)う やわ肌に
恋の炎が またひとつ
あゝ おんな心に 火をともす…
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