HAUTE COUTURE

木馬をひいて 歩いた
花のランプが灯れば 蜜をたしなむ
ほつれたプリッツスカートの裾
ひるがえして ルージュをひきましょう

猫の鏡に映った顔は きりとって
つまらなさそうな雑誌へ
キャラメルで貼り付けてばらまいて
夢見がちでバカみたい
靴をそろえて

誰もが眠る音楽室
私だけ映画の中
そう思えばこの寂しさも紛れた
二度と書けない文字のこと
誰一人として触れないで

5つ目の月を 数えたところで
話は途切れた
もう会えないよ 会わないの
あのオルゴールのプリマドンナは笑う
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