鳴門くもれば

鳴門くもれば 瀬の瀬が見えぬ
逢いに来るやら 来ないやら
恋の逢瀬は なお見えぬ

通う白帆は 百あるとても
いとし恋しの 帆は一つ
あとの九十九は 目につかぬ

逢うて泣こうか 逢わずに泣こか
わたしゃ鳴門の こがれ潮
胸に思いの 渦が巻く
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