甲子園

Fly Fly Fly 飛べよ白球どこまでも
Fly Fly Fly 飛べよ白球青空を

拍手が球場にこだますると
若い血潮がおどりだす
Fly Fly Fly 飛べよ白球どこまでも
Fly Fly Fly 飛べよ白球青空を

僕は高校三年生
希望に満ちあふれた
成績は普通だけど
僕は野球部だった

尊敬する監督と
部員もみんないいやつ
ライトで8番だけど
レギュラー選手だった

やがて夏が来て
あこがれの甲子園
僕らの学校は
輝やく初出場

町中あげてお祝いさ
市長さんまでやって来て
激励のことばと
寄附金までももらった

ずっと前からとてもすきだった
三年二組のあの娘
お茶にさそわれそしてそれからは
夢のような日々だった

出発に見送る人たち口をそろえ言いました
「勝ち 負けは問題じゃないさ、
青春をぶっつけろ!」と
思わず涙がこぼれ落ちてきた
なんていい人たちなんだろう
青春は何んてすばらしい
青春は富士山より高い

試合は始まり9回裏
簡単なライトフライ
僕はおとした
逆転負けになりました
僕はエラーをした男

町に帰ってきたときは
迎える人影もなく
家に帰ればかあさんは
雨戸閉めて渋い顔

あの娘の家に電話かけた
受話器にひびくつれないことば
僕はすべてをなくした
ただただ逃げだしたかった
Fly Fly Fly 飛べよ白球どこまでも
Fly Fly Fly 飛べよ白球青空を
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