ボーイフッド・コラージュ(左京Ver.)

俺の家は母子家庭だった。
母親は俺を育てるために、毎日朝も夜もなく働いていた。
ある日、流行っていたカードゲームを知らなかったことで、
クラスメイトにバカにされた。
気遣うような、あざけるようなクラスメイト達の口ぶりが、
悔しくてたまらなかった。
放課後、手持ちの小遣いをかき集めて、
おもちゃ屋で五枚入りのカードを一パック買った。
だが、買ったカードはとんだ雑魚カードばかり……。
そもそも四十枚ないと
ゲームに参加することもできないことを知って絶望した。

母親にプレゼントを買おうと
貯めていたなけなしの小遣い
くだらない見栄のせいで
くだらないカードに代わった……
そんな自分が情けなくて
母親に申し訳なくて
気が付くと俺は家を飛び出してた

あてもなく歩くうちに、あたりが真っ暗になっていた。
怖気づきそうになったその時、母親が俺の前に現れた。
母親は俺を強く抱きしめると「ごめん」と呟いた。
謝らなきゃならないのは俺の方なのに……。

家に帰ると母親が手作りのカードを作ってくれた
金はかかっていないが、真心がこもってた
そのカードはその日、俺の宝物になった

何にも代えがたい母の愛と
自分自身の弱さに気付いた
いつかは成長して
この恩を、この愛を返そう

扉を開けて駆け出した
何かを変えたかった あの日の鼓動
ボーイフッド・コラージュ
ボーイフッド・コラージュ
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