希望について私は書きしるす

希望は全身で笑っているひとりの子どもにある
その子の上の青空にある
だがもっと強い希望はもう泣く力もなく
ぼんやりと座っているひとりの餓えた子どもにある
その子の下の大地にある
そうしてもっとも強い希望は
死んでしまったすべての子どもにある
その子らの姿を思い描くひとつの無名の心にある

風よ
どこの国のものでもない風よ
なんの主張もせぬ旗を
ひるがえせ春の野に
×