カゲロウ

未来に見放された
間違いだらけの日々
無数の傷 夕日に映ったキスの記憶も
何もなかったみたいに

幸せは願うけど
知る勇気ない恋模様
空に樹木がないように
海に雲がいないように

キミの世界に僕はもういなくて
それがあたりまえで
誰かがくれた花束で笑ってる
できた人間にはなれなそう
ゆらゆら揺れてるカゲロウ

画面づてに見る姿
見慣れない趣味の洋服
忘れたまま片っぽのピアスわけも知らず
もうひとつの帰り待っているようで

雲間からさす光も
上手に感動できない
落ち切った砂時計のように
滅びた文明のように

キミの世界に僕はもういなくて
それがあたりまえで
誰かがくれた花束で笑ってる
できた人間にはなれなそう

会話の独特なリズム
腕に絡みついたまま
慌てて未来に手をかけても
カゲロウが揺らいでる

キミの世界に僕はもういなくて
それがあたりまえで
誰かがくれた花束で笑ってる
できた人間にはなれなそう
ゆらゆら揺れてるカゲロウ
涙ののちには晴れだろう
×