瓦礫ノ子守歌

眠れ 眠れ そっと
お空も静かに 眠るよ

夢だけは あたたかい
どんな時も
夜明けまで消えぬよう
見張っているから

この世界に残された
優しさと綺麗なものだけを
見つめていて
いまはまだ
穢れなき瞳のまま
映せる

お空の向こうが とどろく

恐くない 腕のなか
お耳を塞ごう

かつて街に満ちていた
楽しくて幸せな音楽
思い出して
その胸の鼓動のリズムで
あなたは
生きるの
わたしたちを作りあげた
愛しさと美しいものたちを
取り返して
掌がたとえ汚れても
必ず
掴んで
×