白鯨

温めて かじかんだこの手を白い君の息で
そういえば まあいいや 飲み込む理由はわかるでしょ

打ち上がる波に栞を挿んで歩く
君の瞳覗くと あら 風が起きて ざわめき出すよ

鏡のように反射して止まんない胸のときめき溢れる水たまりは海!
くすぐったくてもクジラの尾ひれのように泳げばいい
ゆっくり ゆっくり

乾いてる唇を 湿らせて吹く昔の曲
それなんだっけ まあいいや 知ろうと思えばすぐだから

もしこのまま深く深く潜っても
君の光なら必ず 絶対ちゃんと見つけ出せるよ

晴れの日 台風や雪 地震 戦争や疫病 悪口 朝に出てる月
いつもとおんなじ街かど 消えない灯火みたいに 君のことが好き!

鏡のように反射して止まんない胸のときめき溢れる水たまりは海!
くすぐったくてもクジラの尾ひれのように泳げばいい
ゆっくり ゆっくり
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