ひとり流浪

白い横顔 あの眼差しが
旅の果てまで ついてくる
にぶい俺でも 気づくのさ
ここが汐どき 身の引き際と
にじむ街の灯(ひ)
ひとり流浪

思い出すよじゃ 先へも行けぬ
俺はおまえの 通り道
雪に負けずに 咲く花の
汚(けが)したくない その凛々しさは
そっと野に置け
ひとり流浪

旅に行き暮れ 終着駅の
灯りはるばる まだ遠い
俺の涙は 置いて行く
どうかしあわせ つかんでおくれ
北へ流れる
ひとり流浪
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