フィルム越しのモノクローム

カタカタと回っていくフィルムを 指先でなぞっている
ふわりと髪はためいて 一人きりで海を眺めていた 群像
ローファーも履いたまま スカートの裾も濡らし歩く君は
届くはずのない光を 想い焦がれていたんだ

いつか叶う その願いは
きっと届く 嘘じゃないさ
輝くその瞳は空のように青く

感動的なストーリーを 君の思う華麗なアクターを
モノクロだけの世界でずっと 演じていたいよ
体温伝わらなくていいの いいの
全て解けなくもいいの
きっと不正解もないって言ってもらえるでしょう ah

カタカタと回っていくフィルムを 指先でなぞっている
舞台を飾る俳優は 心奪う色を放っていた

君と踊る 彼の色はどんなふうに映るのかな
瞬くその光で 照らしてくれ

感動的なストーリーを 君の望む華麗なアクターを
モノクロだけの世界でずっと 演じていたいよ
体温伝わらなくていいよ いいよ
全て解けなくもいいよ
きっと不正解もないって言ってもらえるでしょう?

ほら 美しい喜劇だ
そんな夢を君も見たのだろう
客席に座ってさ
どんな色を君は見たのだろう その瞳で
遠く眺めた日も 照らされたステージも
全てが叶うのさ 君の見たいように

この完璧なアクターを 素晴らしく純白なアクターを
色鮮やかな世界でずっと 演じていたいよ
体温伝わらなくていいよ いいよ
全て解けなくもいいよ
奪われることのない自由が 君にもあるから
あなただけの色で
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