夢に誘いし満月夜

ふわり 落ちる 舞う花びらのよう
想い秘めた空 暮れに恋し
ゆらり ゆれる このこゝろ愛し
燃ゆる 月の 果てよ

姿浮かぶ 貴方の如く
花はことわりもなく 枯れて
滲みゆく 矢絣の袖
たゆたうまま 求メタ

今宵宿す灯火 消えぬように
漂う風と香りさえ 遠ざければ
瞬く間に あゝ 高嶺の花

歌え 歌え 心ゆくままに
水面に映る花 咲き乱れ
ひらり二人の足元 彩る
これぞ 玉響(たまゆら)の宴
止まれ 止まれ かりそめの戀は
色付く頬 紅に染まり
熱く 交わす瞳 ひとときの願い
夢に誘いし 満月夜

移ろいゆく季節さえ
儚く過ぎて行くのは
夢見ごこちな悪戯。
それは、愛の戯れ言

ふわり 落ちる 舞う花びらのよう
想い秘めた空 暮れに恋し
ゆらり ゆれる このこゝろ愛し
燃ゆる 月の 果てよ

歌え 歌え 心ゆくままに
狂うほど焦がれた この香り
染まれ 私色に 酔いしれるほど
夢に誘いし 満月夜
やがて散りゆく想いよ
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