(許)

電信柱を渡り飛んで
カラスが運んできたメロディ
通りで雑食の腐乱臭
ずる賢くて奴らに似てる

鶯谷は今日も娼婦が
救えないはずの命を救う
一方アイツが読んでる雑誌
見出し「ゆるふわ愛されコーデ」

ひび割れた鏡はいつも曇ってて
自意識の強い自分を映し出す

まぁいいや~ まぁいっか~
拗れた脳内も歪んだ性癖も全部無修正で
まぁいいや~ まぁいっか~
阿保面な野次馬たちも頓珍漢な商人も全部全部全部

この頃の地上は不景気みたいで
何故かキナ臭い奴が蔓延ってる

マルボロを吸っていたあの子の
ただの文字の羅列などでは無い
震えていた言葉のかけらも
煙と共に吹き飛ばされた

それ拾った下北の馬鹿が
都合良く形を変えていく
玩具が玩具で遊ぶ だから
またもメビウスの輪っか完成

まぁいいや~ まぁいっか~
拗れた脳内も歪んだ性癖も全部無修正で
まぁいいや~ まぁいっか~
阿保面な野次馬たちも頓珍漢な商人も全部全部全部

あの人の鳴らしているギターにだけ
悲しい歪みが聴こえてくるのはなぜ?
燕たちは自由に羽ばたいていて
アタシが眺めているだけなのはなぜ?

まぁいいや~ まぁいっか~
拗れた脳内も歪んだ性癖も全部無修正で
まぁいいや~
花や星に初めて名前をつけた君が居ないとされんのは

正しいことを正しい顔で言う
正しいだけの正しさが馬鹿げてる
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