旅に出る

夕暮れ見上げたら
千切れ雲ビルと隠れんぼして
なんだか楽しそう
こんな日は新しい靴を履いて

明け方発のバスに
ゆらゆら、ゆらり流離われ
出掛けたいと願うことは悪くない
だから旅に出よう

いつかは何処でも
きっと何処までも行ける
遠くの街や海の向こうで
知らない誰か待っている

いつかは何にでも
きっと何にだってなれる
二つ目の月見え隠れする前に
そっと旅に出る
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