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君の涙は宝石になると言った
あの日の貴方へ あたしの涙はまだ涙のままです

必死の抵抗も虚しく夕陽は落ちた
あの日のあたしは 優しい夢じゃない 冷たくても現実

それがそれが欲しかった 慰めなんかいらなかった
なのに貴方は連れ去った 優しい夢の向こうへ

しんしんと音もなく空に夜は降った
離れないでと貴方が握る左手を振り払った

必死に叫ぶ声 「君を守るために来たのに」
それじゃ駄目だって分からない人とこの橋は渡れない

追って来た人振り切って 渡って来た橋を焼き切った
それできっと正しかった 貴方はそちらで生きて

守られてしか生き抜けないようじゃ辿り着けない場所へ
あたしはゆきたい ひとりでゆきたい 闘い勝ちたい
対角線上の現実

ただそれが欲しかった 慰めなんかいらなかった
なのに貴方は裏切った その手の温もり

あぁ愛も希望も併せ持った 貴方がひたすら好きだった
からおんなじくらい邪魔だった どうかそのまま行って 消えて
優しい夢の向こうへ
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