願い

恋しくて 恋しくて 星になったあなた
さよならも さよならさえも 言えないまま

春の日の昼下がり レンゲ摘んで
縁側(えんがわ)で首飾り 編んでくれた若き母
あの頃にもし 戻れるのなら
あなたに甘えていたいの ずっと…
逢いたくて 逢いたくて せめて夢の中で
もう一度 もう一度だけ 強く抱いて

秋の日のお別れは 小雨降って
コスモスが揺れていた 父が一人泣いていた
あの星にもし 伝えられたら
あなたの子供で 幸せでした…
愛しくて 愛しくて 頬に落ちる涙
あの空に あの星にまで 願い届け
願い届け
×