見知らぬ世界

私は起き上がる 新しい夜明けに
窓からの陽光 鳥たちのさえずり
彼らは歌うでも 導くのでもない
すべてがあるがまま 自由のままにある

ここは 静かな世界
そして 見知らぬ世界

私はかつてには 何者だったのか
異国の戦争で 武勇を馳せたのか
それとも決闘で 無念に果てたのか
いずれも夢のよう 夢に果てたのだろう

ここは 静かな世界
そして 見知らぬ世界

時計の振り子が
気まぐれに動く
生命の雫が
無限に満ちてゆく

私は立ち上がる ひび割れた荒野へ
今は水もないが 雨の気配はする
あなたも来たいなら ドアは開けておこう
すべてがないゆえに すべてがあるところ

ここは 眩(まばゆ)い世界
そして 見果てぬ世界
ここは 静かな世界
そして 見知らぬ世界
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