神匿 -カミカクシ-

記憶の隅で
泣いているのは誰
茜の空に童歌(わらべうた)溶けてく

ひとりぼっちで
捨てられた空き缶
蹴飛ばしながら寂しさと寄り添う

愛し愛されたいと
願うのが定め
悲しみの行き先を
神様は匿う

時の面影
彼岸花揺れてた
魂の声を追いかけた坂道

カラスなく頃
夕闇に誘われ
遥か昔の掟の意味を知る

愛し愛されたいと
祈り手繰り寄せ
例え望まれずとも
神様は匿う

愛し愛されたいと
貴方を探した
約束を果たすまで
神様は匿う
神様は匿う
×