ビルディング

うんざりする時の長さ
輪をかけてくだらない俺
歩き出せば棒に 必ず当たる
躓いて生き恥

また余計な口を滑らせ
また誰かの気分を害す
やることなすことが どれも裏目で
恨めしい我が身よ

眠れないよ 今夜も どうせ明日も
全部が足りない うまくはまらない
見上げれば都会の 数多の光が
やけに遠くて 霞んで 滲んでゆく

焦りが日々積み重なって
かろうじて今積木の上
時代のつむじ風 また襲いくる
震えて次を待つ

語れないよ 言葉じゃ 捉えられない
全部もろとも 罪も痛みも
見下ろせば世界は とても静かで
有象無象を 抱えて 横たわってる
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