サヨナラを君に言わせて

君とならんで 夕陽を見てた
海辺の石段 昔のままさ
夕焼け空に 流れる黒髪
みかんの匂いが ちょっとしていた

汽笛の合図で くちづけをして

人はどうして 失くしたあとで
大切なことに 気付くのだろう
サヨナラを 君に言わせて
君のちいさな肩 ふるえていたのに

夢と暮らした サヨナラの街
今ではすっかり 変わったけれど
コーヒーの香りで 目覚めたあの部屋
潮騒聴いてた 君を抱いたね

今頃どうして 居るのだろうか

人はどうして 失くしたあとで
大切なことに 気付くのだろう
淋しさを 背負いきれずに
君のちいさな肩 ふるえていたのに

人はどうして 失くしたあとで
大切なことに 気付くのだろう
サヨナラを 君に言わせて
君のちいさな肩 ふるえていたのに
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