湾岸線357

人の消えた海で ヘッドホーンつけて
あの日の唄を回してる
濡れた体で 砂をまぶしながら
抱き合った真夏の on the beach…

遠くで秋のサーファーたちの群れ
淋しい海猫みたいな瞳(め)をしてる
波に乗りそこねた まるで僕のようさ…

明るい君だから 次のいい波を
きっとつかまえているはずさ
東の空 ためいきみたいに
白くなってゆくよ もうSunrise…

風にたなびく ペーズリー模様のシャツ
2年越しの夏を識(し)ってる
青い岬へ フェリーで渡った
愛を誓い合った boat house…

歩けば歩くほど砂をかむように
むなしく軋(きし)む音が響く
空白(からっぽ)で揺れてる 僕の心のようさ

湾岸道路を 染める夕陽が
怖いほど綺麗に視(み)える
夢中になれた かがやきをみんな
いつか忘れてゆく memories
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