見返り本牧 II

あんたをみつめるウミネコは あたしの生まれ変わりだよ
あんたに抱いてもらえずに 淋しい声で泣いている
骨の髄まで惚れられて 骨の髄まで惚れぬいた
若かったね…とため息で 見返り本牧 夢ん中
とんがれ とんがれ とんがって
生きてるあんたが好きなんだ 天国(そら)から街を見下ろせば
ゼブラクラブの灯りが滲む
素敵だったね‥ 昔は昔 今は今

本牧あたりのウミネコは アメリカさんになりたくて
飛んでりゃ いつか金色に 羽が染まると信じてた
うたが流れて消えてゆく 夜の港の哀しさに
あんたのjazzがききたくて 見返り本牧 波のうえ
とんがれ とんがれ とんがって
生きてるあんたが好きなんだ 天国(そら)にいたって 聞いてるさ
今もあんたの その口癖を
きざなセリフね 明日(あした)は明日(あした)の風が吹く

とんがれ とんがれ とんがって
生きてるあんたが好きなんだ 天国(ここ)から街を見下ろせば
ゼブラクラブの灯りが滲む
素敵だったね‥ 昔は昔 今は今
素敵だったね… 昔は昔 今は今
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