流転川

いのちの渕より なお深い
男と女の 流転川
いまさら戻れと 言わないで
小舟がなければ 胸までつかり
おぼれながらも わたしは渡る

世間の掟に しばられて
愛してしまった 不しあわせ
こころのままです どこまでも
笑ってください わたしでなけりゃ
わかりゃしません あなたの良さが

憂き夜にふたりの 目じるしは
銀紙細工を みるような
おぼろな月影 恋ひとつ
なさけを通して ここまで来たら
越えてみせます 流転川
×