いつか振り返るその時に

ああ 夢見るのは
思うほどいいもんじゃない
期待だけ持てたなら
臆病にはならないのに

現実と理想は
上手く重ならずに
解きかけのパズルみたいだ
手がかりを失い
積み上げた自信は
もう 根拠まで疑ってる

正解が何か
間違ってるとか
きっといつも 答えは分からない
ただ今は駆け抜けたい
未来は不確かでいい

不安になるのも
怖くなるのも
立ち止まって迷い悩むのも
いつの日にか「楽しかった」と
そう 思える日が来るのかな

明日吹く風はさ
嵐かもしれない
傘のない旅路のようだ
遠くへゆけた日と
前も見えない日を
ああ 宛もなく繰り返して

誰かが指差し
道を示しても
願うことなかったら
意思すらなければ
そんな明日は”幸せ”だって
呼べやしないんだって
思う

正解が何か
間違ってるとか
きっといつも 答えは分からない
ただ心が呼ぶ方へ
未来は“不確か”がいい

喜びに震え
悲しみに哭(な)き
手にした何もかもすべて
いつの日か振り返るとき
生きたシルシだと思えたなら
嬉しい
×