ひとつの朝

静かな朝があけた時
私のすぐそばに大きな海があった
少し太陽の匂いがして
やさしく波打つ吐息があった
静かな朝があけた時
私は不自然に 女になっていた

やわらかい光がみちた時
私の耳もとで ささやく風があった

少し花びらにふれるように
やさしく流れる詩が聞こえた
やわらかい光がみちた時
わたしはまぶしく 女になっていた
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