ヤキモチ焼きの彼女

街ですれ違う 制服の女の子
僕はニヤけた顔が戻せない
口を尖らせた 君は手を振りほどき
さっさと歩く 話も聞かずに

人ごみの中消えそうな頼りない背中
早足すぎてもつれている

ねぇ ゴメンよカワイイ人よ振り向いて
休日の空に君は ぜんまいの人形
何度も名前呼んで 買い物の袋を
両手に持って君のこと 必死で追いかける

服の趣味 顔の輪郭 選ぶ言葉
笑えるくらい 似ている二人
でも冗談で言った事に 急に泣き出した
君を慌てて なだめたりもする

「そのうちどこか知らない所行っちゃうよ」
君はアイドルの名前を出す

いつも同じ気持ちでいられるわけじゃない
たまに君が今見てる 世界が気にかかる
恋は一人きりじゃ 叶えられないもの
君は教えてくれたんだ 君のやり方で

ねぇ 君のヤキモチに僕は敵わない
だけど世話が焼けるほど イジメてみたくなる
気付けば何回も 不安げな顔して
僕を振り返っている 君にやっと追いついた
さぁもう一度手をつなごう 仲良く歩こう
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