最後の日付

その日付最後に
ふたりの日記は
読まれることもなくて
色褪せてゆく

ひとり長い夜は
寂しさに負けて
あなたへのダイアルを
回しかけても

今は あなたにとって
ただの思い出
心を決めて
受話器をおいた

もしも出会うことが
偶然あったら
きれいになったねと
言われたいから

今もあなた 私の
心の中に
太陽の影を
落とし続ける
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