ミヨちゃん

『みなさん、まあ僕の話を聞いて下さい。
ちょうど、僕が高校二年であの娘も
可愛いミヨちゃんも、高校二年の時でした。』

僕のかわいいミヨちゃんは
色が白くて小ちゃくて
前髪たらしたかわいい娘(こ)
あの娘は高校二年生

ちっとも美人じゃないけれど
なぜか僕をひきつける
つぶらな瞳に出あう時
何んにもいえない僕なのさ

父さん母さんうらむじゃないが
も少し勇気があったなら
も少し器量よく生まれたら
こんなことにはなるまいに

『そんなわけで、僕の初恋は
みごと失敗に終りました。
こんな僕だから恋人なんて、いつの
ことやら、でも、せめて夢だけは、夢だけは
いつまでももちつづけたいんです。』

今にみていろ僕だって
素敵なかわいい恋人を
きっとみつけてみせるから
ミヨちゃんそれまでさようなら
ミヨちゃんそれまでさようなら
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