女心のタンゴ

窓をあければ あなたが見える
帰る背中が 小さく見える
未練ごころに 小雨が降って
こんなに 私を泣かせる
あゝ今さら 何をしてほしいというの
すべてが終り これでいいはずよ
雨 雨 もっとあの背中に降って
そして泣かせて

古い日記の ページの中で
うらみ書いたり すがってみたり
恋に賭けてた 女の姿
これきりどこかへ 捨てましょう
あゝ今さら 何をしてほしいというの
想い出なんか 邪魔になるだけよ
雨 雨 もっとこの窓辺を叩き
そして流して
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