時さえ色あせるほどに

髪に触れたあなたの指先で
夢見たのね
サヨナラの夏が
舟の帆をたたむのも忘れ……

波間消える星屑
物語も終(おしま)いね

想い出は蒼い波だわ
私をさらってく
岸辺から手を振るあなた
遠去かる

好きと呼べば
あなたはもういちど微笑むだけ

日付け消えた渚で
二人は今も踊るわ

その胸に頬あずければ
涙も乾くから
あなたに愛されたことは
忘れない

好きよあなた いまでも
二度ともう逢えなくても

時さえ色あせるほど…

時さえ色あせるほど…
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