もうひとつの未来

瞼(まぶた)を閉じて見える
陽のあたる遠い海がある
あなたとあの日見てた
懐かしい砂浜で

もう一度 もう一度 もうひとつの未来まで
もう一度 上手に歩けたなら
あのとき願った ささやかな永遠は
この手の中にあるのですか

繋いだ約束 離れた手のひら
いつしか 零れ落ちて
選べないままで消えた夢
今も碧く輝く 胸の奥に

あの時 ついて行けば
はじまった明日があったはず
見知らぬ街の景色
寄り添って見てたでしょう

どうして どうして もうひとつの未来まで
どうして 駆け出して行けなかった
全てを捨てても 捨てられぬ夢だけが
この身を引き止めていたから

繋いだ約束 離れた手のひら
目の前 閉じた扉
選べないままで泣いていた
別々の風の中で

いつか もしも いつか
会えたとしても
もういない あの日の二人
願っている
今のあなたも
願いを叶えて生きてて

ひとつの約束 ふたつの手のひら
いつしか零れ落ちて
選べないままで消えた夢
今も碧く輝く

繋いだ約束 放した手のひら
名前を呼んだけれど
選べないままで泣いた日々
戻れぬ時の彼方
碧く輝く
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