夏の魔法のせいじゃない

頭から君が 離れないのは
夏の魔法のせいじゃない
君に恋に 落ちてしまったことは
夏の魔法のせいじゃない

蒸し暑い夜だねって 髪をかきあげた
半歩先を 歩く君に 見惚れてる
これ以上の想い 踏み出してしまえば
友達じゃ いられなくなる

濡れた風 髪うねらせるから
うつむく僕じゃ 目も見れない
改札で手を振る 君を見送って
使わないままだった 傘を右手で揺らす

頭から君が 離れないのは
夏の魔法のせいじゃない
君に恋に 落ちてしまったことは
夏の魔法のせいじゃない

眠れない訳だなんて ひとつしかないのに
夜の虫の声のせいに してみてる
とっくに陽は落ちて しまっているのに
ジリジリと 焼かれ続けてる

誰もいない 真夜中の街
体温よりも 熱い風が吹く
平熱を忘れてしまっているのは
きっと僕一人だろう 涼しげな君のせいで

うなされてる 夢の外でさえ
この熱さを君に 移してしまえたら
乾く風にも 積もる雪にも 冷ませない
この気持ちは 夏の魔法のせいじゃない

頭から君が 離れないのは
夏の魔法のせいじゃない
君に恋に 落ちてしまったことは
夏の魔法のせいじゃない 夏の魔法のせいじゃない
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