長崎ランタン

ふいにあなたを 見かけたような
唐人屋敷の 石畳
冬の長崎 ランタン祭り
はぐれた恋を 探してひとり
どうして私を 捨てたのですか
教えてください そのわけを

人目逃(のが)れた 新地の路地で
唇かさねた 二年前
夜の長崎 まばゆい灯り
極彩色の 哀しみ模様
紡いだ月日は 幻(まぼろし)ですか
うそだと笑って 抱き寄せて

真紅(あか)いロウソク 灯(とも)して祈る
異国のお堂に 雨が降る
冬の長崎 ランタン祭り
泣いているよな 胡弓のしらべ
いつかは忘れて 生きられますか
強さをください わたしにも
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