メランコリー

緑のインクで手紙を書けば
それはサヨナラの合図になると
誰かが言ってた
女はおろかでかわいくて
恋にすべてを賭けられるのに
秋だというのに 恋もできない
メランコリー メランコリー

それでも乃木坂あたりでは
私はいい女なんだってね
腕から時計をはずすように
男とさよならできるんだって
淋しい淋しいもんだね

人の言葉をしゃべれる鳥が
昔のひとの名前を呼んだ
にくらしいわね
男はどこかへ旅立てば
それでなんとか絵になるけれど
秋だというのに 旅もできない
メランコリー メランコリー

それでも乃木坂あたりでは
私はいい女なんだってね
恋人つれてるあの人に
平気で挨拶しているなんて
淋しい淋しいもんだね
淋しい淋しいもんだね
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