片側

僕とあなたは
似ていると思ってたんだ
同じ場所から同じ空を見てたから

だけど なぜ戦わないのか
理解できずに遠ざけてしまった

今になってやっとわかった
あなたの目に映るものは
空の色も 風の匂いも
何もかもが違ったんだ

「揺るぎない」のは
変わること 恐れたから
「避け」れてなんかない
傷付いていた 誰より

「強くない」なんて
ごめんね
人を愛せるあなたは強い人

まだ あなたに届くだろうか
臆病な僕の言葉が
いつか 幼いあの日のように
語り合いたいと願います

ねえ そちら側の空を
あなたの空をこの目で見たいのに

今になってやっとわかった
僕らの目に映るものは
音も味も触れる痛みも
全て 片側だったんだ

今 あなたに聞きたい
子供の頃にして欲しかったこと
そしてそれを“あの日のあなた”に
してあげたいと思います
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