10数年前の僕たちへ

10数年前の僕たちへ
君はまだ 教室のドアの重たさに
足を止めては 逃避行場の空
屋上からの景色がすべてと言った

10数年前の僕たちへ
君はまだ さよならの意味もわからずに
長い前髪 隠れた視界で
何を見ていたっけな

隣の席の嫌な顔も
結局 それが最後になるなんて
僕は気づけなかったなあ

空っぽで捨てられないような
この想い 気持ち 感情
解いてしまいたい

朝のはじまり夜のはずれ
また今日がこうして変わるように
こんな将来にきっと続いて 後悔もずっと隣で
朝が来る予感がしてる
それだけはもう間違えないで

10数年前の僕たちへ
君はまた 下駄箱の前で立ち止まる
この先歩く術がないのは
今もそういうもんだよ

それから5年くらいで歌が売れて
代わりじゃないけど友と別れて
これでいい これでいいんだ
叶えた夢と増える空欄

ああ 僕はどうしても僕のままみたいだけど
この前も一生分泣いたけど
ギターは続けておいてよ

忘れたいことばかりだな
なんて 口に出すのは簡単で
今じゃ探し回っている

あの日にもし戻れたらなんて
呆れてしまう心境 解いてしまいたい

何度つまずいて 涙あふれ
また今日もこうして生きていく
こんな後悔もきっと終わりが
人生もきっと終わりが
あるような予感がしてる

今は何も信じられなくたって
それだけはもう間違えないで

10数年後の僕たちへ
君はもう憧れの人になれましたか?
少し違うけれど もう笑えているよ
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