ハロームジーカ

「君が零した涙の道を
必死に追いかけてここまで来た」
振り向いた先には息を切らした赤い顔

君は無理やり僕の手を握る
「君の悲しみが悲しいんだ
僕に半分だけ背負わせてくれないかな いいだろう?」

氷ついた心を溶かす
炎のように熱い掌

聴かせてムジーカ
君が歌えば世界中に響くメロディ
風の吹く日も涙の日だって咲く一凛のラブソング

群青は今日も夜を染めてく
眩しすぎると俯く僕と
お構いなしに手を引く変わらない君だ

本当はもう気付いていたんだ
君からは逃げられやしないこと
ずっと昔に涙は乾いていたこと

できっこないと忘れた明日も
盲いるほど求め続けて
転んでも君がいるなら
それでも共に行こう

聴かせてムジーカ
君が笑えばモノクロが彩られていく
空を覆う深い闇にだって輝く銀河のアストラ

ガラクタ詰めこんだ 僕の宝箱
たったひとつの奇跡はそうさ ただ君と出会えたこと

約束しようよ
恥ずかしいけど

聴いてよムジーカ
君が笑えば胸に宿る小さな勇気
今更だけどこんな僕だけど 隣を歩いていいかい

聴かせてムジーカ
君が歌えば世界中に響くメロディ
風の吹く日も涙の日だって咲く一凛のラブソング
聴かせてよ
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