ヒカリノホウヘ

光の方へ ただ走る
朝露 夕暮れ 振り向かずに
木の葉 緑であるために
誰にも涙は見せずに
誰にも涙は見せない

華やぐ 世界の 始まり
揺らめく 鼓動が 耳に響く
初めて出会ったような 風たちが
黒髪 ふわりと 攫って
太陽 宿した ビー玉

踏み出す1歩が熱を帯びて
君が歩いた跡を記す楽譜
きらきら鳴り出す気配だ

少しだけ 大人にね
なりたいような そんな気がしてた
人の声に 惑わされてる
「僕」は「僕」なのにな

光の方へ ただ走る
朝露 夕暮れ 振り向かずに
木の葉 緑である為だけに
誰にも涙は見せずに
誰にも涙は見せない

響いた 足音 1粒
冷たい夜風に吐いた息が
溶け合うことも知らずに消えていく
この世に ひとりみたいだね

少しだけ 大人にね
慣れたはずと 思っていたんだ
ぽつり落ちた 水彩画 昨日より綺麗になったかな

光の方へ ただ走る
朝露 夕暮れ 振り向かずに
木の葉 緑で無くてはダメだ
誰にも涙は見せずに
誰にも涙は見せない

電車の窓から見えた
未来の縮図みたいな世界が
目に飛び込んで
散ったんだ 瞳に星が輝く
だからもう泣かないよ

光の方へ ただ走る
明日が輝くための魔法
いつか貴方と笑えるように
誰にも涙は見せない

光の方へ ただ走る
明日が輝くように
木の葉 たまには 白でもいいか
誰にも見せない涙は
優しい花びらになって

今でも僕を支えてる
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