鵜の岬

潮風(かぜ)が未練を叱るよに この胸叩く
どうかおしえて 海鳥たちよ
どこにいるのか あのひとは
噂だけでも 届けてほしい
ひと目 ひと目 ひと目だけでも 逢いたいの
一人きり佇(たたず)む 鵜の岬

昇る朝陽に幸せを 祈ってみても
季節(とき)はいつしか 無情に廻(めぐ)る
あなた好みの 口紅を
つけて待ってる あれからずっと
なにも なにも なにもいらない 二人なら
潮騒も泣いてる 鵜の岬

波も寄せては返すのに 戻らぬ理由(わけ)は
それがあなたの 答えでしょうか
きっと迎えに 来るからと
遠い約束 心に抱いて
肌が 肌が 肌があのひと 恋しがる
波音も哀しい 鵜の岬
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